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After5 Lab Bandのビッグバンド論
 
ここはAfter5 Lab Bandならではの切り口でビッグバンドを語り尽くす場です。


音を飛ばす感覚
Location: BlogsAfter5 Lab Bandのビッグバンド論    
Posted by: host 2008/03/02 15:40
ビッグバンドを聞くとまず印象に残るのが「大きい音で演奏」しているということ。
豪快、爆音、轟音という言葉がまさにピッタリで、プロのビッグバンドの
ライブなんて聞きに行くと、ライブが終わってからも残響が耳に
残っているということもしばしばです。

さて、これをいざ自分達でやろうとするとどうなるか?

まず体力ある若者は目一杯ブレスを楽器に入れようと、
それはそれは力の限り力んで演奏する。
顔を真っ赤にしながら、頭の血管が切れそうな程の大音量でロングトーン!!!
まさに若者だから出来る力一杯のオーラが全開となります。

一方体力も衰えてくる社会人になると、力もうにもそもそもの
力が無いからまぁその辺りは程々な感じとなる。
それでいて、中途半端に頑張って盛り上げようとするから
妙に雑然とした感じになる。

で、これを客席で聞くとどうなるか。
そりゃもう、、、グルーヴ感なし、ハーモニーもノリもあったもんじゃない、
ってことになるわけですよ。それも当然と言えば当然で、
力めば周りを意識した演奏なんて出来ないし、一方で軍隊式に縦を合わせてる場合は
とりあえず「和音」にはなっているけど、それって単に「合っているだけ」だったりする。

そこで重要なのが題名にもある「音を飛ばす感覚」
要するに力入れて演奏するだけが能ではないってこと。
この感覚が重要なんじゃないかと思うんです。

これって音楽だけじゃなくて、野球とかゴルフとかでも盛んに言われますよね?
野球の場合、プロのホームランバッターでさえホームランが打ちたくて
ついつい力むとボールが飛ばなくなるといいます。そうではなくボールを引きつけて、
ボールを最短距離で強くひっぱたく感じで打つと振り抜いた瞬間に
ボールが遠くに飛んでいっているというのが理想だと。
これはかのホームランキング王貞治さんも同様だったそうで、あの一本足の姿勢で
ボールを引きつける為にじっとボールが来るまで体勢を崩さないようにする
練習をしたということを聞いたことがあります。
ゴルフの場合も同じ。遠くに飛ばそうと力を入れるのではなく、
スウィング全体のリズムと体全体更にはシャフトまで一体になったしなりを利用し、
タイミングよくインパクトの瞬間に最大限の力がボールに移るようにすると、
「スパッ!!」と振り抜いた瞬間ボールが消えたようにあっという間に遠くにいっている。

楽器に関しても同様なのではないかと思うんです。
単純に聞いた感じそのままに力入れて演奏するだけではなく、
インパクトの瞬間のブレスの入れ方やタイミング、ノリ、リズム
といった全体を効率化していくことをもっと考えるべきではないかと思うんです。

好例として、カウントベイシー楽団があります。
あの楽団はあれだけ豪快な演奏を展開していながら、
楽団員は皆ベイシーのピアノの音を常に聞いていたと言います。
それは力みがないことはもとより、それだけステージ上の音が
「澄んでいた」ということの証かと思います。
音が遠くに飛ぶプレイヤーの隣にいると
「えっ???こんなに静かなの?」と思うぐらい静かなんですよ。

アマチュアといえどもやっぱりいい演奏したいじゃないですか。
であれば、こうした演奏のカラクリをもっと考えるべきだと思います。


【Count Basie The Heats On】

【Count Basie Magic Flea】
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